横田尚哉
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国内レポート20041001
設計VEが公共事業を変えるC
「設計VEは救世主となるか」
(橋梁新聞20041001掲載)
この連載も、4回目となった。今回は、公共事業が今後どのような方向に進んでいくのかについて、VEの視点から考えてみたい。
■DBやPFIとの違い
最近、DBやPFIなど英語の略語がこの業界を賑わせている。DBもPFIも民間企業の持つマネジメント力を活用して、公共事業の効率化やコスト削減を目指そうとするものだ。VEも民間企業、特に製造業で発展してきたマネジメント技術である。同じ種類のものと採られがちであるが、全く違う。その違いを概念的に説明してみよう。
DBやPFIは調達手法である。発注者が介入せず受注者側で進められる仕組みと言った方が解りやすいだろうか。発注者側にとって、より安く調達できることが狙いである。一方、VEは管理手法である。対象とするのは、最終的に提供する社会資本の価値である。住民や利用者が、より満足できることが狙いである。コストと機能の両面を同時に改良することができる。この違いは、橋梁の架設方法と設計方法くらい違う。前者は、効率よく架けるための方法であり住民や利用者が求めているものではない。後者は、より合理的に安全を確認するための方法であり、住民や利用者が求める安全性を満足させるものである。
また、ISOが品質を維持するための管理であるのに対して、VEは価値を向上するための管理とも言える。常に、最終的に社会資本が提供するサービスに着目して、より良く機能改善するというマネジメント方法である。このような管理は、これまであまり行われてこなかったのではないか。効率よく整備する時代は終わり、価値あるものを残す時代に来ていると言えるのではないだろうか。
■淘汰の時代
時代が変わると、要求が変わる。要求が変わると、技術も変わる。技術が変わると、管理技術も変わる。この変化についていけない企業は、時代に取り残される。そうならないためには、新しい管理技術を身に付けないといけない。製造業の各企業では、さまざまな管理技術を取り入れ、厳しい競争に勝ち抜いてきた。我々は、公共事業という庇護の下、積極的に進化しようとしなかったのではないだろうか。公共事業費が縮減されて、これまでのやり方では限界があることにようやく気が付いた段階ではないだろうか。
発注者にも同じことが言える。高度成長期には、社会資本の大量整備が求められ、整備量が国民からの評価となった。そのため、標準設計を使って誰もが短期間に設計できる仕組みを作った。その後、安全性や高品質が求められ、設計ミスや施工ミスは、国民からマイナス評価を受けることになった。そのため、照査システムや企業ISOや性能規定などを取り入れることになった。いま、社会から求められているものは、事業そのものの意義であり、「何のために事業を行うのか」に答えることである。きちっと答えることのできる発注者は、社会から信頼されることになるだろう。
「大量に整備するための技術」、「品質を確保するための技術」、この次に来る技術は何だろうか。それは、「価値を高めるための技術」である。発注者も受注者も価値を高める技術を持たなければ、社会的存在価値が問われかねない。既に、公共事業は「お上の仕事」ではなくなっている。住民や利用者には「知る権利」が保証され、発注者は「情報の開示」と「説明責任」によって、「よく知らされたうえでの合意」を得る。一方的に与えたり、施したりする時代は去り、納税者満足が求められている時代が来ていることは論を待たない。
■システムが変わる
VEが広がると公共事業のシステムが変わっていくだろう。VEの適用範囲は広く、構造物の設計や施工といったハードばかりではなく、計画やシステムといったソフトにも取り入れることができる。企業経営を改善することもできるし、社会システムを改善することもできる。
もし、公共事業の整備を対象としたら、どのような解がでてくるだろうか。住民や利用者に対して、満足の得られる公共事業とはなんだろうか。そのために、最適なシステムとはどのようなものなのだろうか。いまの公共事業に不足していることは、求められる機能と果たしている機能を常に監理し、最低のコストでそれらを一致させるための一貫したシステムである。
例えば、一定規模以上の事業は、各進捗段階でVEを活用した継続的価値管理を行うことを考えるのが良い。発注者と受注者と独立した第3者的な中立・公正な立場で、価値の分析と評価を行いながら、事業を進めていくシステムである。事業をコストで管理するのではなく、価値で管理していくシステムである。価値が管理できれば、自ずと無駄なコストや間違った設計は無くなり、必要な整備を進めることができるのである。
日本は、2007年に初めての人口減少という古今未曾有の経験をしようとしている。設計VEは、その救世主になり得るものだ。次回は、そのために今できることを述べたいと思う。
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