この張り紙は、男性トイレの小便器の前の壁に貼ってありました。五・七・五・七・七で綴られたこの粋な文章、男性ならお分かりだと思います。

この類の張り紙は、最近ほとんどの小便器の前に貼られています。簡単に言えば、「トイレを汚すな」という注意書きです。「小水」というのは、ヘチマの茎から採取した水のことで、女性の化粧水として使われていた水のことです。わずかな滴る水という意味が転じて、男性の尿を婉曲な表現に使われたモノです。

つまり、この文章は、《注意を促す》目的で貼られているのですが、《不快感を和らげる》狙いがあり、その結果《気付きを与える》効果があるのだと思います。

用を足している間の《時間を紛らす》意味もあるかもしれませんね。そして、《協力心を煽る》コトで、《行動を促す》効果があると思います。

ただし、ひねり過ぎると意味が解らなくなるので要注意ですね。

この張り紙は、読んでいて、《粋を感じる》コトができました。もちろん、気を付けて用を足しました。

仕事モードの気持ちを、優しく鎮めてくれるこの張り紙は、とても清々しいものでした。いったい、どなたが読んだ句なのでしょう。