![00035 スクリーン・セーバー](ve_door_img.php?sdasrt8aserasdlfk73rawe=00035)
直訳して「画面保護装置」でしょうか。拙著『ワンランク上の問題解決の技術』にも紹介しましたが、再度、ここでも取り上げることとしました。 このスクリーン・セーバーは、OSに付属しているものです。多くの人は、この存在を知っていらっしゃることでしょう。じゃ、そもそも「何のために」あるのか、ご存知でしょうか。歴史をさかのぼると、随分昔からあるようですが・・・ 実は、ディスプレイの焼付け防止のために付属されているのです。機能で言えば、《焼付けを防ぐ》です。「焼付け」ってわかりますか。今やそんな現象を見ることもなければ、聞くことも少なくなりましたね。 一昔前のディスプレイは、液晶ではなくブラウン管だったのです。「CRTディスプレイ」と読んでいました。このブラウン管の特性上、同じ画面を長時間表示しておくと蛍光材が変質してしまうのです。これを「焼付け」と言います。 ところが、この現象は液晶画面には発生しません。 つまり、液晶画面なのにスクリーン・セーバーを設定しているということは、《焼付けを防ぐ》機能になんら関係ないということです。もし、いまだに名前の通り、画面を保護するつもりで使っている人がいたら、直ちに止めた方が良いでしょう。それよりも、省電力設定にした方がよっぽど液晶の寿命にはいいでしょう。 でも、最近は、保安上の理由から《無断使用を防ぐ》機能、デスク上が殺伐としているため《雰囲気を変える》機能として使っている人もいます。 今や、全く違う機能を持っているといえるでしょう。その証拠に、ソフトウエアライブラリとして有名な「Vector」ではアミューズメントに分類されています。
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