この非常案内は、とあるビルのローカを歩いていて発見しました。よく見てください。同じような案内が２つ並んであります。何のために２つもあるのだろうかと思いながら見ていると、とんでもないことを発見してしまいました。

２つの案内が示す非常口の方向が、全く逆向きになっていたのです。そもそも、非常案内は緊急時に気が動転している人に対して、逃げる方向を考えなくてもすむように、《人を導く》機能や《方向を示す》機能があるはずです。

写真の非常案内は、一つ一つは正しいかもしれませんが、２つ同時に見えているところに問題があります。いざ有事のときに見た人がどのように思うでしょうか。どっちに逃げればいいのか、考えなければならないのではないでしょうか。

つけておけばいいというのは、使用者の立場になっていません。それで責任を果たしたと思っているのでしょうか。本当に非難しなければならないときに、これが原因で逃げ遅れる人がいるかもしれないことを考えてみたのでしょうか。

機能を無視した非常案内です。