![00015 展示されたホコリ](ve_door_img.php?sdasrt8aserasdlfk73rawe=00015)
これはある駅の連絡通路で見かけた高欄です。その駅のあちらこちらには、ガラスの高欄できれいに仕上がっていますが、この連絡通路のところがとても残念に思いました。 そもそもこの高欄は、《事故を防ぐ》機能と《見た目を良くする》機能があると思います。《見た目を良くする》ためにさらに《見通しを良くする》や《存在感をなくす》などの機能があるのでしょう。 ところが、この部分は、ガラスの裏側にある構造材が丸見えとなってしまっていることと、そこに積もったホコリが丸見えだと言うことです。このホコリを掃除するためにはガラスそのものを取り除く必要があるため、おそらくずっとこの状態を通行者に見せることになるでしょう。まるで額縁に入れられた展示物のようです。高さもちょうど人の目線に来ています。 ガラスの下には「裾隠し」と呼ばれるシートが張られていますが、これも意味がありません。下から覗かれることのない場所で裾隠しは必要ありません。どうせなら、ホコリ隠しの意味で前面にするべきでしょう。 統一的な考え方にとらわれてしまって、個々の判断が出来なかった悪い事例です。通るたびに「折角、他がきれいなのに…」と残念でなりません。
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