![00005 見たことのない高欄](ve_door_img.php?sdasrt8aserasdlfk73rawe=00005)
ある駅の駅前デッキに変わった高欄がありました。特徴は、桟が横型で手前に斜めに配置されていることです。しかも、その下の空間には植栽がしてあって、《憩いを与える》機能があります。欄干には照明が埋め込まれていて《足元を照らす》機能もついています。 何のために、桟が斜めに配置されているかわかりますか?子供がよじ登らないためなのです。機能で言うと《よじ登りを難しくする》ためです。多くの場合、斜めに配置されていないので、桟は縦型にするのが安全とされています。しかし、それだと人の視線の妨げとなり、閉塞感が生まれてしまいます。 この矛盾を、見事に取り除いた機能的な高欄と言えるでしょう。しかも、足元の植栽が《子供と高欄を離す》機能を併せ持ち、さらに《よじ登りを難しくし》ているのです。 しかし、残念ながらその分大切な機能を失ってしまいました。手すりがありません。手すりは歩行弱者に対して《歩行を助ける》機能として備えるべきものです。必要な機能と不必要な機能の区別が大切ですね。
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