VEの効果を引き出すためには、メンバー構成がとても重要です。VEの原則にチーム・デザインの原則と言うのがありますが、チームのパワーを引き出すためには、どんなメンバーでもいいのかというと、そうではありません。
次のようなチームは、折角のVEであっても全ての効果を引き出すことが非常に困難なものとなります。
- 設計担当者が入るチーム
- 組織代表者が入るチーム
- 技術情報のアンバランスなチーム
- VEスキルの未熟なチーム・リーダー
そこで、次のようなメンバーの構成を考えていく必要があります。
- これまでの設計から独立したメンバーであること
- 職制から離れた立場で参加できるメンバーであること
- 発注者、設計者などの混成チームであること
- 充分なスキルを身に付けたVE専門家(CVS)がリーダーであること
日本の公共事業は、設計作業をコンサルタントに委託する形態をとって長く、設計に関する技術や情報が分離した状態になっています。そのため、発注者と設計者が同等の立場でメンバーとして自由闊達な意見交換を行うことの出来るチーム作りが必須となります。
横田尚哉のこれまで行ってきたチームは、混成チームであり、技術継承、技術交流などの間接的効果もあり、非常に大きな効果を上げています。
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